ROEとは何か? 会計用語を解説します

ROE(株主資本利益率,return on equity)とは、

「株主資本に対する当期純利益の割合」のことで、式にすると

{\frac{当期純利益}{株主資本}}

になります。

 

会社の所有者である「株主」が拠出した金額である「株主資本」に対して、どれくらい利益を出せたかを見る指標です。高ければ高いほど株主にとって魅力的な企業であるといえます。

 

ROEは、「収益性」「効率性」「安全性」の3つの要素に分解することができ、どの項目が優れているかを知ることにより、簡単に企業の財務を分析することができます。

 

 このROEの分解のことを「デュポンシステム」といいます。

 

{\frac{当期純利益}{株主資本}}

={\frac{当期純利益}{売上高}}×{\frac{売上高}{総資産}}×{\frac{総資産}{株主資本}}

=売上高純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ

=収益性×効率性×安全性

 

「売上高」と「総資産」を約分すると、元の式になります。